火曜日, 1月 26, 2016

クレジットカード: お金を使うか、お金に使われるか

お金についてのお話です。私は殆んど現金を持ち歩きません。

海外なら現金所持は危ないので当然ですが、国内でも、とことんクレジットカード払いです。

そんな折、私の常識外の事実に出会いました。私の友人の同年代のご夫婦、つまり私が55歳ですから、そのくらいの年齢です。奥様は会社員ですが、クレジットカードを持ってないと聞いて、なぜ?と聞きました。

その答えに驚きました。




旦那様はカードを持っているけど奥様は持っていない、旦那様がカードが増えるのを嫌うからと。えっ、奥様は仕事して独立した収入を得ているのに、自分のカード持ってないの?

あー、なんともはやのガラパゴス。いえいえ、ヒトはヒト、否定はしませんが・・・。

私の父はもうすぐ85歳ですが、インターネットで買い物をし、クレジットカードで支払います。普段の生活でもカードを使います、スーパーマーケットでも。私と同年代でカードを使わない人がいる。新鮮な驚きでした。ここには価値観の相違以外に何かがある気がします。

我が家は私と妻の財布は別々です。共働きが長かったこともありますが、結婚するときに先輩が勧めてくれたからです。家などの大きな買い物は二人でお金を出し合い、公共料金などの固定費は私が、日々の買い物は妻が払っていました。(過去形です:ダブルインカムからシングルインカムへ) 固定費のクレジットカード払いは当然として、クレジットカードの利便性が上がるにつれ、現金の使用比率は地を這うように低くなりました。

私とは真逆の、クレジットカード持たないという価値判断が、改めてお金に関して考察する良い機会を与えてくれました。



クレジットカードの利点

クレジットカードは怖い、クレジットカードは知らず知らずの内に使ってしまうからイヤ、なんか落とし穴がありそう・・・、そんなことを聞きました。なんというガラパゴス。

クレジットカードを使う利点はこうです

  • 支払先、支払い用途が一覧になる
  • 月々の予算管理がしやすい
  • 月末の支払いを常に意識するので節約を心がけるようになる
  • 財布を落としてもお金を失わない
  • ネット決済に必須
  • 不正使用はクレジットカード会社がカバーしてくれる
  • 旅行時の傷害・疾病保険、携行品紛失保険が付帯する
  • ポイントや値引きで年間支出を削減できる
  • 年会費が無料(のものを使う)

利点ばかりじゃないでしょう、という指摘に、デメリットも考えてみます。

使わない人が一番懸念するのは、知らぬ間に使い過ぎてしまうということでしょう。それは財布のお金と同じです。財布のお金は見えるから、減り具合で管理できる、それにより抑止力が働く、それが一番の利点でしょう。それは能動的なお金の使い方、つまりお金に使われている生き方だと私は思います。



現金払いは引き算、クレジット払いは足し算

クレジットカードによりお金の使い方が変わります。つまり引き算で使うのが現金、足し算で使うのがクレジットカードです。

現金払いで日々を暮らすなら、目に見える総額から目減りする金額の推移を目で確かめながら資産を管理するという方法でしょう。

対してクレジットカード払いは、常に使った額を意識しながら、月初めのゼロから足し算で使っていきます。スマホと言う便利なものが、日々のカード利用をその都度、金額を添えて知らせてくれますし、月末請求額は頃合いの良いころにメールで届きます。以前はクレジット決済まで時間がかかり口座引き落としまでタイムラグがありました。いまは大して時間がかからず決済されるうえ、翌月の支払い分までリストを示してくれます。


ただ、クレジットカードを使ってはいけない人もいます。ひと月幾ら使ったか分からないようなズボラな方や、レシートや利用明細をきちんと見ない人、家計簿が3日も持たない人、あるだけ使ってしまう破綻型の人、こういう方々がクレジットカードを持つのは自滅行為でしょう。そういう方は、どうぞ現金で、目に見えるように暮らしをされることをお勧めします。


大別するとこうなります

  • ずぼらな人 ⇒現金がおすすめ
  • 計画的な人 ⇒クレジットカードがおすすめ

クレジットカードを使うと決めたら、とことん使い倒すのが肝要です。いまやコンビニですらクレジットカードは当たり前。タクシーもカバーします。カードによってはバス、電車をカード付帯の電子マネーで自動決済します。慣れれば現金は殆んど必要ありません。万が一財布を無くしても恐れることはありません。現金なら財布から抜き取られてお終いですが、カードでお金を失うことはありません。



クレジットカードは知恵で使い倒す:マネーリテラシーは自助努力で

政府がマイナンバーカードにクレジット機能を持たせて、小口決済のオンライン化を推進しようとしている昨今、おじいさん、おばあさんならいざ知らず、いまどきクレジットカードが怖いなんて、私にはまったく理解不能です。

旧人類(失礼)がクレジットカードを怖がるのは理解できます。マネーリテラシーを得る機会が、学校教育過程に存在しないからです。知らないものは誰でも怖い。投資もそうですが「株なんかやっちゃダメ、あんな危ないものに手を出しちゃダメ」と親から言われませんでしたでしょうか。

日本を含めた世界経済はこういう金融商品で成り立っています。株価は、為替は、金利は、日々の生活に影響を与えています。そういうものをきちんと理解し、なぜ金利や為替や株価が上下するのか、なぜ経済危機が定期的にやって来るのか、そいういう経済についての基本知識を持って入れば、マネーの荒海を航海するのに恐れる必要はありません。

こういうお金にまつわる経済について学ぶことは、自分のお金を守るだけでなく、効率的なお金の使い方と、最大限のリターンを得る知恵を与えてくれます。

「あー、あれは怖い、やっちゃだめ」と怖がらずに知ること、勉強することがマネーを味方に付ける第一歩だと思います。中国人が我が家に来るとお金の話をします。あれは幾ら?これは幾ら?お金が彼らの価値を測るメジャーだからです。対して日本はというと、人前でお金のことを話すこと、聞くことはハシタナイ事として教えられています。この日本のお金に関する文化が、経済を何かガメツイもの、卑下するもの、でも知らないとは言えないもの、そんな風に扱われているような気がします。ここに日本の欠点があります。

マネーは力を伴います。マネーは勇気と力と自由を与えてくれます。マネーがあれば世界を自由に歩けます。日本はマネーに対する教育をしません。やるのは銀行に預けなさいというだけの稀な国です。マネーやクレジットカードについての基礎知識が欠如しています。為替や金利、金融商品の基礎知識は学校で教育すべき、そして日々の生活に直結する一番使える教育だと思います。

財布の中身を毎日見て、残金で生活するというのも良いですが、知恵と工夫があれば計画的にお金を使って最大限のリターンを得ることが出来ます。100円を100円として使わない、そんな知恵です。

攻めでマネーを使う、積極的に人生を楽しむ道具としてマネーを使う、その決算に便利な手段がクレジットカードだと思います。お店で1万円のタブレットが、ネットで7千円で売っていて、全く同じ物を手に入れられるとしたら、どちらを買うでしょう。答えは明らかだと思います。


参考: 555枚から厳選!おすすめクレジットカード



お金を使うか、お金に使われるか


お金に使われる人、お金を使う人、この違いは大きいと思います。

お金は稼ぐより、使い方に、人としての品位と知性が現れます。

同じ1万円を1万円として使うか、工夫して1万2千円として使うか、どちらを選ぶと聞かれたらどちらを選びますか?という質問はもう聞きたくないでしょう。わずか3%の消費税アップには抵抗するのに、3%引きしてくれるクレジットカードがあっても使わないのです。自助努力が足らないと思います。

お金が無いと言いながら、現金を使い、弁当を買い、コンビニでボトルドリンクを買い、外食をする。マネーリテラシーの欠如、教育不足のなせる業です。


賢い人は、計画的にお金を使い、まとめ買いで単価を下げる工夫をし、低予算であっても豊かな生活を送る。お金が無い、足りないという前に、その使い方、支払い方を工夫することが人間の生きる知恵だと私は思います。

そのモヤモヤとした思いをハッキリと分からせてくれたのがオーストラリアの友人です。

彼はイギリスのマンチェスター生まれで、10代で父親のDVに耐えかねて、僅かなお金をポケットに入れて、ドーバー海峡を渡りました。その後の彼の人生は壮絶かつ波乱万丈で、世界中を棲家とすることになり、最終的にオーストラリアに辿り着くのですが、いまは北海道のニセコにステキな別荘を持ち、オーストラリアと日本を季節が変わるごとに行き来して、年中スキーを楽しんでいます。彼は若いころ貧乏でした。いまでは二つの家を持ち、優雅に暮らしています。彼とは羊蹄山のキャンプ場で私がトラブっていた時に出会いました。

詳しくはこちらです: 北海道旅2013年秋 奇跡なのかこれは

Hi Paul !!

その彼がお金についての私のモヤモヤを払拭してくれました。

彼は60歳前ですが若い頃、奥さんと子供二人の家庭で、苦しい家計を何とかやりくりしていました。得られるお金は限られている、それを最大限に生かして生活をする術を彼は熟考しました。

出した答えは郊外の不便な家賃が安い場所に住み、40日分の食材・消費財をまとめ買いする、という方法でした。大量に買い込むことによって単価を下げ、使う量を決める。実に理論的かつ計画的です。なのでその買い物リストを作るのが命がけに近かったと述懐しました。なにせ買い忘れると、次に手に入るのは40日後です。リストを作るのも、買うのも大変だったなあと語ってくれました。

彼は何からそれを学んだのでしょう。

彼は16歳で学校の勉強がつまらなくて英国空軍の門を叩きました。門前払いを何度も食らうのですが、ふと彼の成績表に驚いた係官が、高校に通いながら軍の研究所で働くことを勧めてくれました。国立の研究所ですから周囲は名立たる秀才たちです。その中で、高校に通いながら施設に勤め、群を抜く結果を出した頭脳優秀な人物なのですが、その彼が学校の頃の教師の教えを語ってくれました。

"It's not important what you earn, it's what you spend that is important."
「稼ぐのは重要じゃない、どう使うかが重要なんだ」 

彼はその教えを思い出し、実生活に生かしました。

彼から聞いたこの言葉は、私にとっての宝物の一つになりました。





ヤフーのトップニュースにたびたび登場するFPの中嶋よしふみ氏がブログで語っています。

年収240万円で子育てをしながら普通に暮らす方法。

なかなか読ませてくれる、面白いブログです。



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