シュフ主夫ばんざい: House-husband

シェフではありません。読み間違えた方、シュフです。

主夫してます。

楽しんでます。

そうしたら「元主婦」、とうとう妻が自分の事をそう言い出しました。


熱々の肉団子めしあがれ

私としては誇りに思います。


「主夫」ブログ検索すると、あるある。ご同輩こんにちわ。
年齢は様々ですが、かなりディープな世界まで展開されています。

これなどは4コマ漫画も付いてニマっと笑える。
結婚して3年だけど、嫁さんの手料理を食べたことが無い!



さあ~て、主夫をやってみて思います。
子供に手がかからない、又は子供が居ない「主婦生活」ってこの世の極楽職の頂点だと思う。

「あんた働き、あたしゃ好き勝手。食いもんうまけりゃ、夕げはハッピー」

旦那にしてみれば、帰ってくれば風呂は沸いてる、メシは出来てる、頼んだ用事は済んでるし、洗濯畳まれてベッドの上。働き手も嬉しくないわけがないハズ。(除く介護付き)

お互いハッピー、なるほど、主婦3日やったらやめられない、とはよく言ったもんです。


さてと。ここで困ったコトが発生しました。
奥様が「仕事やりたい放題」にいきがちになったこと。

それはかつて自分が犯した失敗です。


お腹が空いたらいっぱい作っちゃう

35歳に移った職場は米国企業の日本法人。

やればやるだけ評価が上がる、給料も上がる、肩書きも上がる。仕事が面白くて、仕事にのめり込んで、それがどんどんエスカレートして、その日の内に帰宅することがなくなって、休日も勉強、参考資料を漁り、関連本を貪り読み、必要事項を頭に叩き込んでグループの先頭を突っ走る。

もう脳内快楽物質出まくり常態です。そんな毎日に陥りました。

育児は奥様に任せっきり。息子の保育園の送り迎えこそやりましたが、それ以外はポイポイ。

ここで起きたことを整理してみると、こんな風になります。

「家のこと気にせず仕事三昧双六」


スタート
 ⇒思いっきり仕事できる
  ⇒時間を気にせずに完成度を高める
   ⇒スキルが上がったような錯覚に陥る
    ⇒労働時間がどんどん長くなる
     ⇒QOLが下がっていることに気が付かない
      (*QOL Quality Of Life:生活の質、家族の質)
ゴール
  ⇒家族に隙間風が吹きまくる



幸運だったのは、これはマズイと気付いたこと。
さっさと会社を辞めて、アタマ冷やすために、心入れ替えるために半年浪人しました。
それがちょうど40歳のころ。

もう残業はしない、年休はきっちり取る。家族をプライオリティの一番上に置く。そう決めました。

半年後、ベルギーのメーカーを運良く見つけて、欧州生活が始まります。
それについてはこちらをお読みください。

>ベルギー通信   (2001~)
>ベルギー通信 2 (2006~)
(ただいまベルギー通信はサイト更新中につき暫くお待ちください)


フルーツケーキ作ってみた

失敗は繰り返してはいけない


ウチの奥様が同じ失敗に陥ってはいけない。対策を講じなくては。
シュフというのは家族総合マネージャーなのです、つまるところ。マネージャーだから部下の管理はしっかりせねば。おっと、部下はマズイか。


そこは昔取った杵柄、コンサルティング手法を使います。

【プロジェクト名:シュフによる奥様サポートプログラム】
 ゴール: QOLを上げるよう仕向ける
 具体的数値目標: 年休消化率向上



<コンサルティングのプロセス>
仕事内容をリサーチ
 ⇒業務分析
  ⇒問題点の洗い出し
   ⇒アクションプラン立案
    ⇒アドバイス実施
     ⇒結果を聞く
      ⇒アクションプラン修正⇒(つまりPDCAを回すのだ)


具体的数値目標は「年休消化率向上」。

大きく出ました。

専業主婦の皆さん、出来ますか?
旦那さんにお願いできますか?
働く主婦の皆さん、ご自身で出来ますか?

フルタイムで働く妻の保育職場でこれはかなり難しい。

なぜなら、毎日、生存状態の違うナマモノ(園児)がやってきます。突発的な工数発生のバックアッププランも必要です。仕事品質を下げず顧客満足度も維持(または向上)しなければなりません。かなり難しいチャレンジです。

そのうえ昨今は「保護者対応」という訳の分からない付帯業務が日増しに増えています。
世の中で起こる子供を巡る悲惨な出来事、ネグレクトや育児放棄、子供虐待、貧困。
これは親の教育です。

なぜかこの問題に現場の保育士が対応しなければならないのです。

つまり、保育士は「親」と「子ども」の両方を面倒見ることになってしまいました。

ナンセンスです。親の教育は他でやってください。保育園に持ち込まないでください。女房に残業させないでください。年次有給休暇をキチンと消化させてください。

保育の現場に言いたいことはヤマほどあります。

しかしモノは考えようです。

これが全て改善できたなら、親も子供もハッピーです。そのうえ横展開はカンタンです。
まずは東京都の全部の保育園で幸せになってもらいましょう。


ロールキャベツはいかが


日本人の年間休日は多いという事実


ここであえて脱線します。

日本人は欧州の夏休みを羨ましがります。それは間違いです。休みは同じだけ持っているのに使わないだけです。彼らは3週間の夏休みに15日間の年休消化していると思えばいい。私が居たベルギーでも夏のバカンスはきちんと休んで、冬はよく働きます。

 年間20日の有給休暇+祝祭日やたら多い日本≧欧州人の年間休日

こう考えると、実行出来たらかなりシアワセですね。

だからこそ「年休消化率向上」にチャレンジするのだ!

あれっ?チャレンジって、私じゃないよなあ。

小籠包にも挑戦


ハナシは主夫に戻して、人は外界との繫がりを求める動物なので、主夫も発信しています。なかなか面白いヒトがおおいなあ。コレなんか、めっさ面白い。
> 専業主夫の漫画ブログ カタルエ


そういう主夫は、週末は家事を一切やりません。お休みです。攻守交替です。

攻守交替双六:

スタート
 ⇒つれあいがやらないところをやる
  ⇒それを見て、ああここが足らなかったと気付
   ⇒次の週に改善する
    ⇒PDCAが回る

ピザ焼いてみた

年休消化率向上に日々、無いアタマをひねる楽しみに興じています。

なにせ、基本は日米欧で鍛えたエンジニアなので、頭が理科系で超ロジカル。

オトコがシュフすると理論的です。理論立てで家事に取り組みます。
ひとつひとつがプロジェクトです。

夕食の献立作りが悩みです、なんて信じられない。

 (料理については、また別の機会に記す予定です)

ロジカルゆえの弱点もあります。やることが直線的になりがちで、同時並行であれこれ一遍に進めていくというのが苦手です。どどっとコレをやって、そのあとアレをやるといった感じです。

女性はこの点優れていますね。同時進行できる脳をお持ちなことに嫉妬を感じます。



シュフにもいろいろあります。こんなカンジで私は、日々、夕げ作りを楽しんでいます。

参照:妻への感謝


ではでは@三河屋


追伸:
年休取得が一向に進まない女房様。

私はアタマにきて、とうとう江東区に公開質問状を送りました。
そしたら、なんとなんと、江東区から回答が公式文書で返ってきました。

今後の展開が楽しみです。
江東区への手紙:ブラックは、もう止めましょう

参考



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