テレビのインタビューを受けて気付いたこと

銀座を女房と歩いていたら、日本テレビのインタビューを受けました。


どういう番組か、どういう趣旨か分からないうちにインタビューは始まりました。


インタビューが進んでいくと、どうやらこれは夫が妻に、妻が夫に日頃思っている不満をぶちまけるコーナーなのだなと気付きました。




我が家は妻が外で働いで、夫が家事をする、世の大方の家庭とは真逆の体制なのでインタビューワー(右の帽子の女性)はちょっと驚いて、そのあたりから突っ込んできました。

「ご主人が家に居て、いかがですか」 に始まり、家での夫婦の有り様を一つ一つ聞いていきます。

マイクは女房が持って答えます。私が答える時は、女房のマイクが目の前にやって来ます。

はたして、インタビューが終わった後に明かされた番組名は「スッキリ!!」で、

放送は29日の午前8時からだということが分かりました。そのテーマは「直してほしい夫・妻の言動」ということでした。

随分と長いこと話していましたので、恐らくインタビューワーの「練習」として使われたのだと思います。

結果的に、彼らの喜びそうな夫婦間の「あなたのココ直してよ!」は、こちらからは出なかったので、テレビに写ることは無いと思いますが、一応、録画して他のご夫婦との比較をしてみたいと思います。

ベランダ菜園の茄子で作ってみました



ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、本題はこれからです。

夫婦の互いの癖、日常で気になること、それらに対して互いに言いたいことは、どのご家庭でもあると思います。

「ご夫婦の間で日頃不満に思っていることはありませんか?」

この質問に、はたと考えました。瞬間的に100回くらい頭の中を精査して出てきた答えは、

「とくにありません」

では奥様の方はいかがですか、という問いに対して妻も、

「う~んと・・・、ないですね」


さらに続く執拗なインタビューワーの突込み、

「~している旦那様をみて何かおっしゃりませんか?」

「~そんな時、奥様に文句は言わないんですか?」


といった質問に対して、答えはやはり

「ないですね」


質問は矛先を変えて、でも同様な内容で延々と続きます。


最後にインタビューワーの押しに応えて、

「ひとつだけ、あります。女房にはもっと休みをとって欲しいです」

と答えました。

世の奥様の代弁のような答え方で、自分でも苦笑しきりです。


ヒジキ豆の煮物は女房の好物


随分長い時間こういうやり取りをやっていたのですが、はたと気づきました。

女房が答えている時に、このような質問は考えてもみなかったことだけど、訊かれてみれば、以前はともかく、今は確かに自分たち夫婦は不満をぶちまけて喧嘩することも無いし、衝突することもない。

ぶつかりそうになれば、それを上手に避ける手段はお互い心得ているので、相手が嫌がることはできるだけしない。気持ちよく過ごせる方が楽しく暮らせるに決まっています。

よほど我慢が出来ない場合には、分かり易く説明して納得してもらうことはあっても、ブチ切れることは無い。


結婚して28年になりますが、これが夫婦の間合いと言うか年輪なんだなと、答えている自分を俯瞰しながら感慨に耽りました。

と同時に、女房は自分に対してこんなふうに思っているんだなと、女房の対応、私の対応を客観的に考えて、意外な一面が見えたりして、より夫婦間の理解が進んだように感じました。(少なくとも夫としての私の方は:笑)




褒められたことではありませんが、実は過去に2度、家出をしたことがあります。女房への不満でブチ切れて、家を出て数日帰りませんでした。一番近いもので2007年ですから8年前、47歳の時です。

そこで登場するのがこの本、



「亭主力」という本です。

詳しくはその時の次第をお読みいただきたいのですが、表からは見えない夫婦の機微を、夫の側から見事に整えてくれて、それでいて読みやすいナカナカの本です。円満ご夫婦でも一読して損はありません。



人を変えるのは難しい。結果を求めるのなら自分を変えた方が早い。ここで言う自分を変えるという意味は、折れるということでは無くて、柔軟に適応すると理解していただきたいと思います。

結果原理主義、体験原理主義の私にとっては何の不都合もないのですが、世の旦那様の多くは、そんなの沽券に係わるわい、と拒否なさる方が多いはず。

同じ生きるなら笑って過ごせる夫婦でありたい。

こだわりを捨てると、人生はラクに、軽く、楽しくなります。




「犬も歩けばTVインタビューにあたる」


ではでは@三河屋



追伸:こちらも参考になります。お読みください。

シュフばんざい: House-husband

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